「都市計画」と「まちづくり」の違い
「まちづくり」と「都市計画」の明確な違いをご存知でしょうか。よく耳にする言葉であり、なんとなく違うものである、という認識は多くの方が持っていると思います。しかし、何がどう違うのか明確に分かる方は少ないのではないでしょうか。
都市計画
都市計画法に基づいて土地の利用や建築、道路の整備、区画整理などを行うことです。
都市計画法には様々な項目が用意されており、特に市街地開発に関する決まりは区画整理や防災街区整備などはその地域の住みやすさや安全性に関わる大きな要素です。この法律があることで、人にとって安心で住みやすい街をつくることができます。土地や建築物などを中心に、明確な目的、計画を立てた上で、住みやすい都市を作り、目に見える変化があるのが「都市計画」です。
まちづくり
地域の人が一体となってお祭りを催したり、観光の目玉になる商品を作ったりすることを指します。このように建造物には関係のない計画が行われ、信頼や安心といった目に見えないことを目的として行われるという特徴があります。都市計画のように法律による規制がないため、取り組みの種類は様々です。その分、地域住民の協力やコミュニケーションが不可欠になります。
「都市計画」では住民がより住み心地の良い地域になることを目指して行政が行い、「まちづくり」では地域住民と一緒にまちを活性化させるために行うことだと言えます。
都市計画を成功させるには
行政が行う都市計画も、まちづくりと同様、必ず活性化に繋がるとは限りません。大きなデパートを作り、人を呼び込もうと思ったが、完成しても流行らずすぐに廃れてしまったという失敗例も数多くあります。
または費用が足りなくなってしまい、途中で建築がストップしてしまうこともあります。建築に時間が掛かるということは、それだけコストがかさむということです。建築物の計画を練る際には、できるだけ短い期間で建築が行えることが望ましいと言えます。
また、建築物は長い間その土地にあり続けるものですから、将来のことも考えて必要な建築物を計画する必要があります。都市計画のことについて悩んでいるのなら、当事務所にコンサルティングを依頼してみませんか?都市計画だけでなく、地域計画、交通計画、総合計画のご相談も承っております。